間欠性跛行はよくある訴えです
まずは神経性か、血管性かを見極めるところから開始です
病歴である程度のあたりをつけて、腰椎のMRIに進むか、
ABI検査に進むかを検討します
血管性らしければ、ABIを行い、さらに血管を広げる処置が必要そうならば、
アンギオや造影CTを行います
血管性の時に幾つか注意点があります
動脈硬化性のリスクが多少あっても、
急速に進行する時
左右差が顕著な時
若年者
症状の変動がある時
内科的な治療を行っても反応しない時
冠動脈起始部や鎖骨下動脈、頸動脈も狭窄がある時
これらは動脈硬化以外で血流が悪くなっているのではないか
と考える必要があります
特に高安動脈炎や巨細胞性動脈炎は放っておくと、
動脈硬化の成れの果てみたいになることがあります
教科書的な不明熱で来ない症例もあります
不明炎症反応高値の事もあるので、
疑ったら、CRPとESRを早めにとりましょう
神経性でもない
血管性でもなさそうだ
でも病歴は明らかに間欠性跛行
というとっても困った症例に出会ったことがあります
整形から相談された症例でしたが、
神経性ではないから、精査よろしく
ということでした
色々精査してみると、結論はアミロイドーシスでした
ほとんど報告例はありませんが、
そういうこともあるのだなあと思いました
間欠性跛行は奥が深い
臨床のパールや自分なりの考えをノートにまとめました。自分のポケットの中だけでなく、皆様にもみていただき、ご意見ご感想を頂ければ嬉しいです。実臨床への適応は自己責任でお願いします。
2018年5月14日月曜日
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