2018年5月14日月曜日

間欠性跛行

間欠性跛行はよくある訴えです

まずは神経性か、血管性かを見極めるところから開始です

病歴である程度のあたりをつけて、腰椎のMRIに進むか、

ABI検査に進むかを検討します

血管性らしければ、ABIを行い、さらに血管を広げる処置が必要そうならば、

アンギオや造影CTを行います





血管性の時に幾つか注意点があります


動脈硬化性のリスクが多少あっても、

急速に進行する時

左右差が顕著な時

若年者

症状の変動がある時

内科的な治療を行っても反応しない時

冠動脈起始部や鎖骨下動脈、頸動脈も狭窄がある時

これらは動脈硬化以外で血流が悪くなっているのではないか

と考える必要があります

特に高安動脈炎や巨細胞性動脈炎は放っておくと、

動脈硬化の成れの果てみたいになることがあります

教科書的な不明熱で来ない症例もあります

不明炎症反応高値の事もあるので、

疑ったら、CRPとESRを早めにとりましょう



神経性でもない

血管性でもなさそうだ

でも病歴は明らかに間欠性跛行

というとっても困った症例に出会ったことがあります

整形から相談された症例でしたが、

神経性ではないから、精査よろしく

ということでした

色々精査してみると、結論はアミロイドーシスでした

ほとんど報告例はありませんが、

そういうこともあるのだなあと思いました

間欠性跛行は奥が深い

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