2017年10月19日木曜日

意識障害の人の診察

昏睡状態の人が来た時や意思疎通がとれない人の診察で、

困ってしまったことは誰しもあるのではないでしょうか


項部硬直含め、一般的な診察はもちろんしますが、

神経診察は、本人の協力がないと診察にならない項目が多く、

何していいのやら?

となってしまう事もあると思います


そういう時は、

まずバイタルをよく考えます

脳出血のように脳の中で何かが起きていれば、

血圧は上がっているのことが多いです


逆に下がっていれば、

ましてやショックならば、

意識よりも、まずはショックの対応からです


そういうのはJATECでよく習います


バイタルをみたら、次はトキシドロームを使って診察します


そして、ほとんど同じですが、

薬関連の疾患でないか

という視点で、観察します

腸蠕動音楽やクローヌスをよく見るのが、

セロトニン症候群では重要です



そして、神経診察を行います


ただし、協力が得られない場合の神経診察は


いつものルーチンの内容とは異なります


この場合、脳幹の反射を利用するものが多いです


診察にて、脳幹が生きているかを見極めます



意識障害は脳幹がやられた時か、

大脳全体がやられた時か

に分かれるので、どちらがやられているのかをある程度、


診察であたりをつけます



ただし、代謝性の場合や変な脳症の場合や痙攣発作の場合、

脳幹もやれるような所見が出る事もあり、あたりが外れる事もよくあるので、

盲信はよくありません




神経でもう一つ重要なのは、

laterarityです


MMTはとれない事が多いので、

膝立てやアームドロップテストで、

左右差がないかを見極めます



神経診察は協力が不可欠な診察もありますが、

協力してくれなくても

とれてしまう所見もあるので、

諦めずにとりましょう


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