出来る内科医かを見極めたければ、失神か、めまいの人の診療を見れば分かります
めまいは症状が辛く、
おえおえ吐いていては病歴もとれませんし、
身体所見もCTもとれません
めまいの人を見たら、まずやることは労ってあげることです
本当に辛いです
共感出来ない人は、自分の耳に、冷水を入れてみてください
もれなく、めまいと気持ち悪さが出現して、まっすぐ歩けなくなります
めまい10か条を作りました
めまいのまとめです
めまいの病歴も、
痛みと同じで、図に表せるといいですね
そこでのポイントは、吐き気とめまいを一緒にしない事と
頭位変換での悪化を詳しく聞くことです
聞き方を意識しないと、
なんでもかんでも、BPPVになってしまいます
小脳梗塞でも頭を動かせば、
めまいは悪化します
頭をどの方向に動かした時に、めまいが悪化するのか
という事を細かく聞かなければなりません
臥位から坐位や立位で悪化している場合は、
起立性低血圧かもしれません
めまいのpit fallは、たまに起立性低血圧の事があります
耳か、脳か
の問題の前に、
まず大量出血していないか、心臓は大丈夫かと考えましょう
急性重度のめまいの時に
前庭神経炎か脳梗塞か
という事が議論になります
そこでの鑑別方法で、
よく言われているHINTSです
中でも重要なのが、
HITです
HITが陽性であれば、前庭や前庭神経に関わる部位に異常があると言えます
HITが正常であれば、前庭神経は正常に働いているという事であり、
前庭神経に関わらない場所で、めまいが生じているという事になります
なので、
「前庭がやられているかどうかを見極める所見」
と覚えておいたほうが良いです
「脳梗塞か前庭神経炎かを見極めるテスト」と覚えてしまうと、
応用がききません
前庭神経がやられれば、HIT陽性になるため、
前庭神経の核や神経に虚血が生じても同じ結果になります
炎症でも虚血でも脱髄でも
前庭神経がやられれば、HITは陽性になります
なので前庭神経を栄養している血管、
つまりAICAの梗塞の場合、
やられ方によっては、HIT陽性になります
なので、AICA梗塞で出る他の所見を探しに行く必要があります
内耳がやられると、難聴がでますし、
顔面神経がやられると、顔面神経麻痺がでます
前庭神経核を栄養しているPICA梗塞でも起こりえますが、
非常に稀なので、
まずはAICA梗塞をしっかり否定できるようになりましょう
なので、前庭神経炎というためには、
HITがまず陽性になり、
AICA梗塞で出現する他の所見がない
という事を示さなければなりません
もっと簡単に、中枢か、末梢かを見極めるためには、
この4つを注目します
Vascular riskと眼振と
歩行と神経学的異常です
なので、めまいの人は病歴を長々とるよりも、
すぐに眼をみて、どういう眼振が出ているかで、
方針を立てられる事があります
気持ち悪い中、色々、話聞かれるよりも、
眼をみただけて、
今日は入院ですね
と言ってもらえると、患者さんも楽です
まさにめまい診療では、眼は口ほどにものをいうのです
めまいの人の神経診察は脳幹の局所解剖を意識して診察します
脳幹の脳梗塞は横文字の名前がつきまくっているので、
ややこしいです
いつも、名前なんてつけなくてもいいのに
ただの脳梗塞でしょ
と思ってしまいます
ただ、
研修医にこの神経学的な異常のパターンは
Dejerine syndromeだね
というと、
おーーー
となって、なんだか凄そうと思わせる事ができます
いわゆる、猫騙し
ならぬ
研修医騙しです
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