2018年3月12日月曜日

DKA

DKAはたまに出会います

内分泌の疾患には、車でいうブレーキの遊びのような、

余力があるので、一気には破綻しません

1分1秒を争うような疾患はありませんが、

時間の単位で争う疾患はあります

DKAも有名な内分泌疾患のemergencyの一つです

内分泌の緊急疾患は、

何かきっかけがあることが多いです

それを探すのが内科医の腕の見せ所であります

なぜなら、DKAによって引き起こされた症状なのか、

それともDKAを引き起こしてしまった原因による症状なのかの判断は

時に非常に難しいのです

例えば、

DKAでも腹痛くることは有名ですが、アシデミアが大したことないのに、

腹痛が強いというのは、違和感があります

DKAの人に内ヘルニアがあり、DKAの治療をしつつ、

緊急で手術になった人もいました

DKAを見つけたら、どうしよう、どうしようと

パニックになりますが、

DKAの治療はだいたいいつも同じです

輸液しっかりして、

インスリン入れて、ナトリウムとカリウムとリンに気をつかって、

AGやHCO3が元に戻るまで、頑張る

ということです



大事なのは、何故、この人がDKAに陥ったかです

セブンアイ

という覚え方もあります


劇症1型で、ウイルス性心筋炎や横紋筋融解を合併していた人もいました

最近は持続のインスリンポンプをつけている人もおり、

お腹に持続のインスリンポンプつけていた人がDKAになっていたこともあります

インスリン持続で入っているんじゃないのー!?

と思いましたが、

実際インスリンポンプの針を抜いてみると、

皮膚に刺さっておらず、

くにゃっと曲がっていました




インスリンポンプを使い慣れている先生なら、

あるあるかもしれませんが、

初めて見るものにとっては、

なんじゃこりゃ?

なので、

疑わしきは罰する姿勢で、

インスリンポンプつかっている人がDKAになったら、

ポンプに頼りすぎず

しっかり点滴からインスリンを入れたほうがよいと思います


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