2017年7月20日木曜日

精神科疾患かなと思ったら

内科の外来にも精神科疾患を患っている人が、
精神症状が悪化してくる事があります

または精神科疾患を指摘されていないものの、
家族におかしくなったと連れてこられる人もいます

そういう時は精神科の病気の人だー

といって、

いきなり、白旗挙げて、精神科に紹介するのはやめましょう
精神科に行く前に、内科的疾患の否定が大事というのは、よく言われることです

自分達のテリトリーにある病気が精神症状として出てくることもあります
精神科紹介した後に、高Ca血症でした、なんていう逆紹介にならないようにしましょう


考え方として、精神症状を巣症状と考えることもできます

しかし、他の高次脳と違って、精神症状をきたす部位が曖昧であり、
さらには主観的な訴えになるので、巣症状としては一般的には認知されていません

失語があれば、左のMCA領域に病変があるはず
という感じで、部位がある程度明確です

しかし、精神症状は辺縁系や大脳皮質、皮質下、視床、尾状核に及ぶ病変で起こることが多いですが、明確には断定できません

なので今の所は、正常な精神症活動は脳によって行われることは間違いないと
思われますので、
脳の機能を落とすような、脳の病気、もしくは全身性疾患をまずは疑うことが必要です

器質的な疾患を除外出来れば、統合失調症や躁うつ病といった
精神科の範疇の疾患を疑います



0 件のコメント:

コメントを投稿