2017年8月29日火曜日

治療抵抗性肺炎

3日という数字は感染症の治療効果判定として、よく使われます

3日の間で、治療効果を見極めて、

その経過をもとに次のステップを踏みます


そのため、疾患のtime courseを知っておく必要がある

とはよく言われることです


疾患によっては、

腎盂腎炎のように2ー3日解熱しないこともあります

結核や梅毒のように、一見悪化する疾患もあります

膿瘍のようにダラダラ熱が続く疾患もあります


今回は肺炎です

治療抵抗性肺炎とは、72時間以内に改善しない肺炎とされています


そこでの考え方は診断に戻ることです

感染症の三角形をもとに診断した過程を全て見直します

背景、感染臓器、起因菌、治療内容

それぞれに漏れがないかを考え直します


感染側を一通り考えたら、次は非感染症側を探ります

好酸球性肺炎や腫瘍、器質化肺炎、IgG4関連疾患、サルコイドーシス、

膠原病に関連する肺疾患、薬剤性肺炎、過敏性肺臓炎などです




こうなると、病歴の洗い直しが必要ですが、

病歴だけでは、診断はできないことが多いので、

結局、HRCTをとり、

その後、気管支鏡検査へ進む事が多いです

そして、鑑別にあがった疾患に必要な検査を提出します


なのでブロンコで分かる疾患を知っておく必要があります




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