2022年7月13日水曜日

ヒッカムよりもオッカム、中堅よりもベテラン



























この症例から学ぶこと
・著明な肝酵素上昇を認めても肝炎ではないことがある

・アルコール多飲歴のある人の肝酵素上昇を見たら、アルコール性と考えがち

・アルコール性肝炎の場合、背景肝が脂肪肝で肝腫大や全身症状を伴うことが多い

・肝酵素が4桁を超える疾患の中には劇症肝炎も含まれるため、ヒヤヒヤするが、
凝固の異常がなければ、総胆管結石も考える

・総胆管結石は胆管内の閉塞が解除されれば、速やかに改善するが、
それはレトロで見ればの話であり、前向きにみていると、本当にそれで良いのか不安になる

・ヒッカムの格言で考えるよりも、若い人の場合はオッカムの剃刀で考えてみる

・ベテラン医師のいうことはだいたい正しい


0 件のコメント:

コメントを投稿

アルコール離脱 〜予防すべきか、早期発見で対応すべきか?〜

アルコール離脱症候群 一度、起こされると大変なので予防したくなるのが、医療者の本音ではないでしょうか そこそこの量のアルコールを常飲している方が入院した場合、毎回予防していますか? それとも、離脱を早期に発見して、セルシン打てばいいんじゃないですか?派でしょうか up to da...

人気の投稿