今年からボス 回診がなくなったので、引き継いで自分が回診をすることにしました
症例相談を受けることはこれまでもありましたが、この回診はとても難しいですね
ボスの凄さを改めて実感しました
ボスは自然とできるカリスマでしたが、
自分は違うので、努力と振り返りで頑張りたいと思います
回診・症例相談で気をつけたいことや言われたことを備忘録として書いておきます
・参加者の一人一人に気を配る:つまらなさそうにしている人はいないか
・症例の内容と同じくらいプレゼンを意識する:プレゼンテーションについてもフィードバックする
「プレゼンは何のためにするかというと、相手を動かすためにする。
プレゼンテーターの本気度で相手が動くかどうかが決まる」 by T.S
・全ての情報を鵜呑みにしない:内容は全て聞いているが、全ては信じない
「君のことは信頼しているが、君がとった病歴や身体所見は信頼していない」by T.S
・誰が何に困っているかを間違えないようにする:研修医が困っていることと患者さん本人が困っていることは違うかもしれない
「誰が何に困っているか、それが重要なんだ」by T.S
・症例の全体像(時間軸・空間軸)を俯瞰するように把握する:チームのメンバーと同じ視点で考えても同じ意見にしかならない、別次元で考える癖をつける
・相談された症例の「アキレス腱」がどこかを探す:チームが進んでいる道とは別の道に答えがあるかもしれない
・teaching pointを探すが、話すぎないように、質問しすぎないように:何かを教えることが回診の目的ではない
・伝えたことは一回では伝わらない:頭でわかっていても、心からわかってはいない
「僕が今日言ったことは、よくわからないと思う。
でも、次、同じ状況になったら、そのときにわかると思うよ。」by T.S
・自分の診療スタイルは見られている:患者さんへの立ち振る舞いは、研修医は上級医と似てくる
・参加者全員に話す機会を作る
・プレゼンしてくれた人、参加してくれた人に感謝を伝える
順番を間違えないことが大事ですね
研修医や専攻医の勉強のために回診をするのではなく、
患者さんのアウトカムが良くなるようにという思考で臨むことが大事そうです
そして、いろんなバイアスに負けないことも症例相談を受けたときには大事です
最後はやっぱり井上ひさしさんの言葉が一番しっくりきます
難しいことをやさしく、
やさしいことを深く、
深いことを面白く、
面白いことを真面目に、
真面目なことを愉快に、
愉快なことはあくまでも愉快に
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