進んでいかなければなりません
確定診断がついて、治療方法も確立していて、
このレール(パス)に乗れば安心
という状況のほうがむしろ少ないです
パスに乗せてはいけない症例をとりあえずパスに乗せて、
思考が止まってしまうこともよくあります
なので、毎回しっかり考えることが大事です
診断がついていなくても、治療しなければならない時もあります
病歴が不明で、病前の状況がわからない時もよくあります
そんな時は、自分なりの仮説を立てます
その仮説をもとに、プランを立てます
しかし、その仮説がよくないと、その後に悪影響を及ぼします
よくない仮説の特徴は、
一見、飛びつきたくなる仮説です
ですが、それは楽観的なことが多く、
疾患を見逃したり、感染拡大を起こす危険があります
人は楽したい生き物なので、
どうしても自分が楽になる仮説に飛びつきたくなりますが、
それはよくない仮説の可能性が高いです
常に最悪に備えつつ、最高を期待する仮説です
最高のアウトカムを期待し、
自分がその思いでいることを、周りのコメディカルや患者さん、家族に伝えることで、
皆が同じ方向を向いて、進んでいくことができます
注意点として、最悪に備える必要があるので、
面談の際には、最悪のアウトカムの説明は行いますが、
配分を間違えないようにします
最高を期待していることを2/3くらいの割合で、
最悪にも備えようねということを1/3程度は伝えるようにします
この比率が逆転して伝わってしまうと、
最悪を期待している医者として、とらえられる可能性もあり、
注意が必要です
あまり保守的な説明ばかりしていると、信頼をなくします
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