手の痺れの鑑別
手の痺れを訴えてきた人を見て、まず思い浮かべるのは、
手根管症候群です
手根管症候群、つまり正中神経の障害で起こる痺れと
C6,C7の神経根障害の痺れは部位としては、非常に似ています
ring finger splitは有名な所見ですが、
主観的な評価にだけ頼る診察で、鑑別しては危険です
手根管症候群と、神経根症状は痺れの部位だけだと鑑別が不能ですので、
それ以外の診察で鑑別していきます
つまり、筋力と腱反射をしっかりみます
・C6病変 VS 手根管症候群
C6の神経根症状で認める筋力低下は、手関節の背屈です
腱反射は腕橈骨筋反射の減弱です
それで鑑別を行います
・C7病変 VS 手根管症候群
C7の神経根症状で出現する筋力低下は、
上腕三頭筋です
手を伸ばして突いていると、がくがくする
という訴えが聞けることがあります
他、手関節の掌屈や手指の伸展もC7です
・○○サイン
手根管症候群の場合、phalenやtinelは有名なわりに使えません
かわりに、フリックサインが有用ですが、
もちろん、これだけで手根管症候群と決めつけるわけにもいきません
痺れをとろうとして、思考錯誤の結果、振ってみている人もいます
振って楽になるかを聞きます
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