2018年11月18日日曜日

手根管症候群とc6,7神経根症状

手の痺れの鑑別

手の痺れを訴えてきた人を見て、まず思い浮かべるのは、

手根管症候群です


手根管症候群、つまり正中神経の障害で起こる痺れと

C6,C7の神経根障害の痺れは部位としては、非常に似ています

ring finger splitは有名な所見ですが、

主観的な評価にだけ頼る診察で、鑑別しては危険です



手根管症候群と、神経根症状は痺れの部位だけだと鑑別が不能ですので、

それ以外の診察で鑑別していきます


つまり、筋力と腱反射をしっかりみます


・C6病変 VS 手根管症候群




C6の神経根症状で認める筋力低下は、手関節の背屈です

腱反射は腕橈骨筋反射の減弱です

それで鑑別を行います



・C7病変 VS  手根管症候群



C7の神経根症状で出現する筋力低下は、

上腕三頭筋です

手を伸ばして突いていると、がくがくする

という訴えが聞けることがあります

他、手関節の掌屈や手指の伸展もC7です


・○○サイン

手根管症候群の場合、phalenやtinelは有名なわりに使えません

かわりに、フリックサインが有用ですが、

もちろん、これだけで手根管症候群と決めつけるわけにもいきません

痺れをとろうとして、思考錯誤の結果、振ってみている人もいます

振って楽になるかを聞きます



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