2020年4月1日水曜日

新型コロナウイルス感染症 ~隠れコロナ・変化球症例に注意~

症例 高齢女性 主訴:転倒

病歴:都心からコロナが心配で、別荘地に逃げてきた
   別荘で転んで、頭をぶつけて救急受診
   
   頭部打撲、大腿骨頸部骨折の診断で入院
   
   入院時の全身CTでよくみると、GGOの肺炎像あり
   血液検査で炎症反応上昇あり

   →脳外科・整形外科医師から内科医へ相談あり
   →コロナ対応へ
         →後日、陰性を確認
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最近はこういう変化球症例が多くなってきています

直球症例は感染症の指定病院へ流れていますので、
指定病院でない普通の市中病院では、こういった変化球症例をいかに早期にピックアップして、早期発見・早期隔離につなげるかが勝負になってきています


早期発見・早期隔離を行えないと、院内感染が広がり大変なことになります


院内感染が起きている病院の多くは、COVIDと知らずに対応して、
濃厚接触者が多数出てしまっています

濃厚接触者になってしまうと、14日間の自宅待機を命じられ、
病院としての機能は下げざるを得ません

これでは、患者さんは増える一方で、働く人は減る一方です


皮肉なことに「コロナはみません!」と謳っている病院から院内感染が広がります

コロナをみるつもりがないので、コロナ患者さんが来る想定ができていないためです

なので今はどの病院でもコロナ患者を受け入れる準備をしなければ、いけないフェーズに来ています


今はどの病院も絶対に院内感染を起こしてはいけないのです


そのためには、


直球症例だけではなく、変化球症例に対応できる力が必要です


具体的には、救急外来や外来に出ているすべての職員が、
「この患者さんは、新型コロナウイルス感染かもしれない」
と常にアンテナを張っておく必要があると思います



たとえ、発熱がなくても、酸素化が低くなくても、咳がなくても・・・


体調が悪くなった高齢者のプレゼンテーションは多彩です
インフルエンザに罹った高齢者が、動けなくなって救急車で来院されることを私達は知っています

コロナも同じです


高齢者+新型コロナ=なんでもあり


脱水で来る人もいれば、心不全で来る人もいるでしょう
どんなプレゼンテーションでも心の中で
(もしかして、コロナ?かもしれない・・・)

と一度つぶやいてみることで、各段に見落としは減ると思います


一回、その目でみてみることは非常に重要です





気を付けるポイントは2つあると思います
①トロイの木馬的に入ってくる症例
②医療者の中から感染が広がる事例




今日から新入職員を迎えます
嫌な予感がするのは、私だけでしょうか・・・

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