2018年10月5日金曜日

アンピシリン疹

自分ではない誰かが、EBVか溶連菌か迷った挙句、

エイや!!

とアンピシリンを出していて、

自分がフォローしないといけない状況になったとしましょう


では、EBVに入ってしまったアンピシリンの皮疹はいつ出るのでしょうか

あんまり勉強した覚えはないですよね

そもそも入れない事が原則なのだから、

入れた後の経過は国家試験には問われません


実はすぐに出そうですが、内服後すぐには出ません

7日くらい後に出る事が多いようです

なので、数日後にフォローして、

皮疹がでないから、やっぱり溶連菌で良かったのかな

という判断にはなりません

皮疹で確認するという手法はオススメできませんが、

もしその判断をするなら、10ー14日経って、皮疹がなければ、

EBVではなかったという結論に少し近づくかと思われます




昔は100%と言われていましたが、最近の報告ではそんなに高くないようです

ですが、だいぶ人種差もありそうです


誰もが知っている禁忌を、前向きに大規模に調べる事はもはや不可能なので、

今後も後ろ向きの研究がメインになってくるでしょう


ただ、とっても判断が難しい研究になります


なぜなら、皮疹が出たとしても、薬疹なのか、EBVの皮疹なのか、

EBVのIMの時だけ、皮疹が出るタイプの皮疹なのか

の判断が非常に難しいからです

一応、EBVとアンピシリン疹の鑑別の方法はあります

それは分布とタイムコースです







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