2023年4月5日水曜日

医師としてのスタートをきったあなたへ

苦難の道を乗り越えて、医師としてのスタートをきった皆様、おめでとうございます


オリエンテーションのin putが多すぎて、ヘトヘトかと思います  


お疲れ様です


早く働きたい気持ちをバネに、働き始めたら頑張ってください 笑


今はパソコンに新しいソフトやアプリをインストールしている時間です


インストールされてしまえば、

そこからアプリが起動してサクサク使えるようになります


4月は仕事の流れを自分にインストールする時間だと思ってください

焦らず耐えてください


5月からインストールした仕事のフローを使いこなすことができます



・ダブルバインドに負けないために


いざ働き始めると、

まだ一人では何も決められない立場にもかかわらず、

コメディカルや患者さんからは一人の医師として扱われるため、ダブルバインドに苦しむことになります


「この患者さんの治療方針はどうなってるんですか」

「早く指示ください」と決断を求められますが、

自分一人では決められず、結局上級医に相談しなければなりません


そんな日々が続くと、誰だって無力感に苛まれますよね


自分で方針を決めきれないと、仕事の充実感は減っていきます



仕事の充実度を上げるためには、

自分の判断で方針を決めることです


上級医から言われたことをしているだけでは、充実感は得られません


ぜひ、自分で方針を考え、

上級医とディスカッションしてください


最初は治療方針について10回提案しても、

採用されるのは1回かもしれません


ですが、経験や知識がついてくると、

自分の提案の採用率が上がっていきます



それが目に見える成長です



今でもそれは実践しています


自分は専門科がないので、専門医に自分の意見をぶつけて、
採用されるかをいつも試しています


それを繰り返し続けていくと、
専門家の先生と同じ思考を得ることができます



ぜひ、自分の意見をぶつけてください


ディスカッションする指導医や上級医がいなければ、
他のチームの先生でもいいので、探してください



目が合ったらバトルスタートするポケモントレーナーのように、

上級医を見つけたらディスカッションしましょう



・よい決断をするために


脳が一番疲れるのは、何かの選択に対して決断を迫られる時です


学生と医師の違いは、

「選択に対して決断を下すという行為」と

「その決断を行なった責任をとること」です



この二つが脳と精神に多大な負荷をかけてきます


臨床現場ではこの二つのプレッシャーが延々と襲ってきます


PHSがなるたびに一つ前の電話の内容は消し飛びます

(看護師さんすいません)



仕事のコツは、脳に負担をかけないこと、

つまり、脳に余計なことを記憶させないことです



覚えなければならないことは、紙やカルテに書きましょう


診察したらカルテはすぐにかきましょう

(綺麗なカルテよりも早いカルテが好まれます)


PHSにかかってきた内容にはすぐに対応しましょう

(後でやろうとすると必ず忘れます)


メールを一回読んだら、その場で返事しましょう

(二度見は時間の無駄になります)



皆様の脳の使える容量は限られています

良い決断をするために使ってください



・医師の仕事


医師の仕事は、マラソンのように人と競いあうものではなく、山登りみたいなものです


山登りに正解はありません


同期が優秀だと自分より先を進んでいるような感じがして、

自分が劣っているように感じます


ですが、山登りの時に人と競いますか?


どのルートから登ってもいいですし、途中で休憩してもいいです

嫌になったら、他の山に移ってもいいです



山の頂上を目指すとなると、大変かもしれませんが、

皆さんが目指したいのは、山の頂上(ex.世界一の外科医)ですか?



途中の景色を楽しんだり、澄んだ空気を吸ったり、

山登りの楽しみ方は千差万別です


ちなみに・・・

自分は山をある程度まで登ったら、

次の山、次の山へフィールドを変えて、そこでみえる景色を楽しんでいます



仕事も同じです


どうせやるなら、楽しみながらやりましょう


万が一、時間がたっても、

どうしても楽しめない人は仕事の内容か

職場を変えたほうが良いかもしれません



心から仕事を楽しめる人は最強です


ジョブズも孔子も言っていましたね


これを知る者はこれを好む者に如かず。

これを好む者はこれを楽しむ者に如かず




あなたが歩んできた道はあなたしか歩んでいないキャリアです


あなたが登りたい山を自由に楽しみながら登ってください



医師としてのスタートおめでとうございます




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