2023年4月4日火曜日

振り返り2






なるべく初診に来てくれた患者さんには、
「イラスト」の処方箋をお渡ししています


イラストには主に病名と病態と治療法を書いてお渡しします


なぜかというと、同じ方向を向いて治療に望みたいからです


医師だけが、診断や治療が見えていてもよくありません


患者さんの体なので患者さん自身が、
ご自分の体に起きていることを理解していないと、
治療がうまくいかないことがあります


関節リウマチなのに関節が痛くなるまで筋トレしてしまったり、
薬が嫌いという理由で、内服を自己中断してしまったり、
片頭痛を我慢しすぎてしまったり、痛みどめのタイミングが遅すぎたり、
パニック発作を精神的なものと片付けてしまったり・・・


これらの治療失敗は薬のせいではありません

医師の説明不足からくるものです




医師の説明は一般の人にとっては、
早すぎますし、難しすぎます


専門用語を使っている人は論外ですが、
医学用語を使わずに平易に話しをすれば伝わると思ったら大間違いです


ほとんど伝わりません

もしくは、間違って伝わっています




医師の説明能力は
患者さんの予後を変えるほどの力があります



そのことにどれだけ真摯に向き合えるかです



SGLT2やARNIの予後改善効果よりも
医師の言葉は大切です




話が脱線しました

CTRについて解説します














患者さんのなぜ?に答えてあげましょう

それが何より安心につながります




イラストは患者さんへ情報を伝えるためだけに
使うものではありません


「ホワイトボード」としても機能します


痛みの経過図、痺れの部位、家の構造・・・

絵に描きながら、こうですか?と確認していきます


この作業も患者さんの同じ方向を向くためです


会話だけでは、お互いの認識がずれてしまっていることがよくあります

ですが、絵に描くことでお互いの共通認識が得られます
























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