2018年2月18日日曜日

インフルエンザ後

インフルエンザの流行があると、入院が増えます

理由はインフルエンザに罹って動けなくなってしまう高齢者が増えるという事と、

合併症による入院が増えます

インフルエンザは他のウイルス感染症と違って、筋痛が多いです

高齢者がインフルエンザに罹ると、若者とは違ったプレゼンテーションでやってきます

動けなくなった

食事をとらなくなった

吐いている

などです

熱はない事もあります


合併症に関しては、整理しておく必要があります

インフルエンザと診断して、満足してはいけないときもあります

インフルエンザが多すぎて、

全ての症状がインフルエンザのためと思ってしまいがちですが、

インフルエンザにしては何かがおかしい時は、

合併症を発症しているかもしれないので、注意が必要です


例えば、インフルエンザ罹患後のショックは何を考えますか?


インフルエンザ後の細菌感染症による敗血症性ショック

インフルエンザによる心筋炎からの心原性ショック

心筋梗塞を発症し、不整脈や心破裂

心膜炎からの心タンポ

横紋筋融解からの高カリウム血症、腎不全で不整脈

TSS  トキシックショック症候群

などなどです


インフルエンザとともに他の疾患も隠れている事はあるので、

インフルエンザの合併症という視点と、

インフルエンザじゃなかったら、

他に何が考えられるかを一度考えてみてると、見逃しが減るかもしれません






インフルエンザ脳症には飛びついてはいけません

有名ですが非常にまれなので、

他の鑑別の除外の方が重要です


0 件のコメント:

コメントを投稿

今さらきけない疑問に答える 学び直し風邪診療

風邪の本といえば、岸田直樹先生や山本舜悟先生の名著があります 自分もこれらの本を何回も読み、臨床に生かしてきた一人です そんな名著がある中で、具先生が風邪の本(自分も末席に加わらせていただきました)を出されるとのことで、とても楽しみにしておりました その反面、何を書くべきか非常に...

人気の投稿