2018年7月25日水曜日

ヒョレア・バリズム

ヒョレアは不随意運動の一つと考えられています

そのそも不随意運動は運動障害の一つです


運動障害movement disorderとは脱力によらずに、

随意または自動運動が過剰になるか過少になる病態とされています

運動過多なものをhyper kinetic disorderといい、

運動過小なものをhypo kinetic disorderといいます

hyper kinetic disorderの中に不随意運動は含まれます




ヒョレアを起こす原因は多岐に渡ります

神経の部位的なところで考えると、

尾状核や被殻あたりに原因がないかを画像で確認します

ですが、機能的な問題で起こることが多く、画像が頼りにならないことがしばしばです

そんなときは全身性の疾患や薬剤性、感染後、自己免疫、腫瘍随伴が鑑別になります


一番頻度が高く、簡単に治せるのは、薬でしょう

ヒョレアを誘発する薬は山のようにあるので、up to dateを確認する必要があります


バリズムは近位部の大きな運動です

ヒョレアより、大きな動きのため、

壁やベッド柵に手をぶつけてあざになっていることが多いです

本当に怪我します


こちらも似たような薬が原因になるので、

まずは薬のチェックが必要です










0 件のコメント:

コメントを投稿

今さらきけない疑問に答える 学び直し風邪診療

風邪の本といえば、岸田直樹先生や山本舜悟先生の名著があります 自分もこれらの本を何回も読み、臨床に生かしてきた一人です そんな名著がある中で、具先生が風邪の本(自分も末席に加わらせていただきました)を出されるとのことで、とても楽しみにしておりました その反面、何を書くべきか非常に...

人気の投稿