2021年4月29日木曜日

Code blue 〜チームが上手く機能するには?〜

Code blueの時にチームが上手く機能するために


引用:16 Nursing made Incredibly Easy!September/October 2019



蘇生処置は複雑なプロセスであり、チームメンバーの調整が必要です


まず強力なチームリーダーがグループを組織し、

タスクを依頼し、チームメンバーのパフォーマンスを監視する必要があります


効果的なチームワークは、コミュニケーションの失敗によって引き起こされるエラーを軽減します


Fernandezらは、CPR時のチームコーディネーションに関する63の論文を対象に、

システマティックレビューを行った

その結果、リーダーシップ、コミュニケーションがCPRのパフォーマンスに影響を与えることがわかりました



チーム力の低下

心肺蘇生の際には、チームワークが課題となります

未知の場所に到着したときに、対応するチームメンバーがお互いを知らないと、

さまざまなタスクを実行する際に役割の混乱や混沌が生じ、

生産性の低いチームワークやコミュニケーションの不備につながり、

患者の転帰を損なう可能性があります


さらに対応者は、自分の具体的な役割を認識していない可能性があります



レジデント到着

2010年にHunzikerらは、調査に参加したジュニアレジデント全員が

現場をリードしているわけではないことを発見しました

さらに、この研究では、蘇生処置に参加した最初の30秒間、

研修医は緊急事態におけるリーダーシップ能力はなかったことがわかった


後から到着した上級医は、重要な質問をしてジュニアレジデントに潜在的な問題を気づかせ、

チームをよくサポートした


有害事象の一因として、コミュニケーションの不備も指摘されている

2015年にRudy氏らが行った研究では、チームの誰が主導権を握っているのかが不明瞭で、

チームは効果的なコミュニケーションを欠いていました


あるとき、放射線科医が最初に主導権を握りましたが、

チームが到着したときに自分が主導権を握っていることを確認しませんでした

その結果、コードチームのメンバーは、誰が主導権を握るべきか混乱してしまいました

また、コードチームのメンバーは、現場に到着したときに自己紹介をしたり、

自分の役割や責任を明確にしたりすることがほとんどありませんでした


また、対応するスタッフが部屋に詰め込まれすぎていることも、

コードチームのパフォーマンスを妨げる原因となっています



密な状態が患者ケアの質に悪影響を及ぼしているのではないかという懸念から、

パフォーマンス改善プロジェクトが実施され、

その結果、急変対応時の密を解消するためのパンドル介入策が生まれました。




コードブルーの3つのフェーズは以下の通りです。


フェーズ1:起動期間

このフェーズは、コードチームが到着するまで5分間続きます

患者が無反応であることが判明し、発見者は直ちにコードブルーをコールし、CPRを実施します

駆けつけたスタッフは、救急カート/除細動器をベッドサイドに持ってきてサポートします

駆けつけたスタッフは、除細動器を自動体外式除細動器モードに設定し、

指示に従ってパッドを装着し、指示された通りにショックを与え、バックボードを装着し、

人工呼吸を行うためのバッグ・バルブ・マスクを用意します


第2段階:無秩序な時期

 コードチームのメンバーが個々に現場に到着します

自分の役割がわからず、誰が責任者なのかもわからない状態かもしれません

到着時に自己紹介をすれば、混乱を最小限に抑えることができます

この期間の優先事項は、圧迫と換気の比率を30:2で継続すること

点滴療法や薬を開始すること、そしてタイマーや記録を開始して起こったことを記録することです


第3段階:チーム編成期間

明確な指示を出すことで、チームはそれぞれの役割を整理することができます

コードチームのメンバーが到着したら、患者の周りに身を置きます

コードチームのメンバーは、ABCDEFGという頭文字を使って識別します


     


急変対応が上手く機能するために

模擬訓練を行うことで、コードの状況に対応する際の自信と能力を高めることができる

忠実度の高いシミュレーションは、CPRのパフォーマンスとチームの相互作用に役立つ

シミュレーショントレーニングにより、

チームは効果的なチームパフォーマンスと蘇生の成功の基礎となる練習を行うことができる



まとめ

・急変時の対応には、チームマネージメント、リーダーシップ、コミュニケーションといったノンテクニカルスキルが重要


・チームマネージメントの際には、ABCDEFGをチェックする


・急変対応チームが上手く機能するためには、日々のシミュレーショントレーニングが重要

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