2019年7月17日水曜日

マグネシウム

マグネシウム

マグネシウムのリザーバーは、細胞内です

骨や筋肉が多いです

カリウムやカルシウムとお友達みたいな感じで、

どちらの異常にも、関わりがあります


360meq摂取して、腎臓(100meq)と消化管(260meq)で、

摂取した分と同じくらい排泄されます



マグネシウムもカリウムと同じで、

ほとんどがリザーバー内、

つまり細胞内に蓄えられていますが、

細胞内へのシフトの機序については、カリウムと違ってよくわかっていません

覚えるしかなさそうです





マグネシウムは体中で、色々な役割がありますが、

カリウムに比べれば、ややわき役っぽい感じです


急ぐ時は、アルコール多飲者が入院した際に、

カリウムとマグネシウムが低く、

QT延長があって、VT連発しているような時には、

早く補正する必要があります


なので、マグネシウム単独での問題というよりは、

カリウムも一緒に問題のことが多いです




わき役感がありますが、

低カリウム血症の場合、低マグネシウム血症がかぶっていると、

カリウムを補充しても、上がりませんので注意が必要です





低マグネシウム血症

低マグネシウム血症の場合、

一番多いのは、アルコールでしょう


他には、anorexia nervosaの人に栄養をあげた時のrefeedingも注意が必要です

カリウムやリンはチェックしていたけど、

マグネシウムを忘れがちです



あとは、意外に薬が原因のこともあります



低マグネシウム血症の場合、

原因がなんにせよ、無症状のことが多く、

低マグネシウム血症を疑えないことが多いです


実際は、何気なく、測定したマグネシウムが低かった!

でみつかることが多いのではないでしょうか


そのため、

狙って、マグネシウムを測定する状況を抑えておく必要があります




低マグネシウム血症の治療

基準値から少しでも下がったら、症状がでるかというとそうではありません

無症状の人もたくさんいます


なので、ではいつから治療すべきかというのは、

明確ではありません


やはり大事なのは、アルコール多飲者のQT延長からの不整脈だと思います


カリウムと同じで、多くは内服で治療できます

ただし、下痢がある場合は、

酸化Mgでさらに下痢がでるかもしれない

と思いながら使って、

下痢にならなければそのまま使います


マグネシウム
・リザーバーは細胞内
→体内のマグネシウムの99%は細胞内


・低マグネシウムの人は、アルコール摂取歴を聴取
→機序不明なところが多いので、覚えてしまう方がよいかも


・低マグネシウム血症で急ぐのは、QT延長からの不整脈が出ている時
→逆に無症状の時は、内服で治療を

0 件のコメント:

コメントを投稿

気腫性骨髄炎

 

人気の投稿