2019年5月10日金曜日

ミノサイクリンの色素沈着

ミノサイクリンの色素沈着は知っていれば、

あー、

ミノサイクリン長期で飲んでいるんだな


と分かりますが、

知らないと、パニックになります


看護師さんの場合、


「先生!この人、とても顔色が悪いんです!早く見てあげてください!」

みたいな感じになります


青白い顔というより青と灰色が混ざったような特徴的な色ですので、

ギョッとします



研修医の場合は、

システム2の考え方で、

真面目に鑑別を考えてくれます

色素沈着といえば、

ヘモクロマトーシス、アジソン病、ポルフィリア、ペラグラ、

甲状腺機能亢進症、VB12欠乏、皮膚筋炎、薬剤性、、、


いろいろ出てきますが、薬みれば一発診断できます

上級医はシステム1の思考を使って診断します



ミノサイクリンの色素沈着は、3型に分けられます


実際は混在する例もあり、病理でないとどれが何型かはわからないので、

3型は中止しても、

消えないということだけ、知っておけば良いかと思われます


もちろん、治療は薬の中止です


1型と2型であれば、数ヶ月から数年で消えるようです





ミノサイクリンの色素沈着は一度、見たら忘れません

知っていれば一発診断できます



1 件のコメント:

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