見逃しやすい状況としては、大きく二つあると言っている人もいます
1)くも膜下出血を想起出来ない病歴
2)CT撮ったけど、見逃した
1)くも膜下出血を想起出来ない病歴に関しては、
まずはよくある勘違いを払拭することです
非典型例が多い疾患(くも膜下出血や解離、心筋梗塞、肺塞栓など)は
カッチリしたゲシュタルトを作らず、
色んなプレゼンテーションでくるということを認識すべきですね
これは研修医になった時にぶつかる壁です
原因は国試の勉強方法にあると思います
典型例ばかりを覚えさせてしまい、病気のゲシュタルトを完成させ、
そのゲシュタルトに合わなければ、除外してしまう
この癖をまずはとることが、研修医にとっての最初の課題でしょう
でも、国試に主訴が眼痛で、眼に所見なし
診断はくも膜下出血
なんて問題出したら非難轟々でしょうから、仕方ないんですけど
臨床で足下をすくわれるのは、いつも
Common な疾患のuncommon なプレゼンテーションの時です
これはカンファレンスで好まれます
色んなカンファレンスにでたり、他人の経験を追体験することも重要ですが、
なんといっても見逃し症例は、M and Mカンファレンスを開き、
振り返りを行うことが大切です
意義はたくさんありますが、メリットの一つに
M(モヤ)andM(モヤ)を少しでも解消できることがあります
自分の中で消化できなくて、モヤモヤが残った症例は、
是非、カンファレンスに出して一緒に悩みを共有しましょう
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