ミエロパチーはたまに出くわします
内科医としての山があるとすれば、ミエロパチーはその一つでしょう
似たような状況は間質性肺炎の急性増悪
つまりやるべきことをしっかりやる
ルーチンはルーチンでやるときです
むしろ同じ思考過程に落とし込めるので、楽ではありますが、
詰めきれない時も多く、もやもやが残る領域です
そこを詰めていくのが、内科医としての腕の見せ所でしょうか
ミエロパチーを疑う時は、幾つかあります
- 急に歩けなくなった人
- 明らかなレベル形成を伴う感覚障害(むしろこの所見はミエロパチーを狙わないと、とれない所見。ささっさと手足触る、なんちゃって感覚チェックではダメです)
- 脳梗塞かと思って、頭部のMRIが空振りで、よく見ると顔はスペアされていた
- 大動脈術後の下肢の麻痺
- GBSかなと疑った時
- VB1欠乏かなと疑った時
- 転倒後、手を痛がっていて、手が上手く使えない人
などなどです。疑う事が出来たら、次はしっかりとした感覚の身体所見をとりましょう。
あとは腱反射や直腸診も忘れずに。
ミエロパチーの時のように、身体所見がものをいう時ってありますよね。
そういう時に心がけていることは、
「一手間を惜しまない」
という事。
これが一番の診断への近道であるとよく感じます。
忙しい外来でも、面倒だなと思っても、一手間かけるべき時があります
その時は割り切ってしっかり病歴や身体所見をとりましょう
Clin Neuroradiol (2015) (Suppl) 25:183–187
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