2017年7月4日火曜日

緑内障の身体所見

高齢者の急な頭痛で、CTで出血なし
その時に狙うべき疾患は何か?

忙しい救急の現場では、HOTの情報から、CTをオーダーして
来院後、患者をしっかり診察せずにすぐにCTに行きがち
特にtPA対応モードならなおさら
そんな時にCTで出血がなかったら、解離や静脈洞血栓、RCVS、
下垂体卒中なんていう稀な病気が頭をかすめる
MRIなんてすぐに撮れないしなあ、と悩む

ここで、忘れがちなのが緑内障発作
緑内障の発作はこれまでに緑内障を指摘されたことがない人がほとんど

認知症の高齢者や寝たきりの人で、上手くコミュニケーションすら取れなくても
目を見れば一発でわかることもある

高齢者の嘔吐で病歴が上手くとれず、検査でも原因不明の時は、
稀に緑内障の発作の事もある

瞳孔をルーチンで見るのではなく、緑内障発作ではないか?という
観点でしっかり診察する事が大事

まさに目は口ほどにものをいう


0 件のコメント:

コメントを投稿

今さらきけない疑問に答える 学び直し風邪診療

風邪の本といえば、岸田直樹先生や山本舜悟先生の名著があります 自分もこれらの本を何回も読み、臨床に生かしてきた一人です そんな名著がある中で、具先生が風邪の本(自分も末席に加わらせていただきました)を出されるとのことで、とても楽しみにしておりました その反面、何を書くべきか非常に...

人気の投稿