無菌性髄膜炎が猛威を振るっている今日この頃です
無菌性髄膜炎はなんちゃって不明熱になり得ます
なぜかというと、熱が出ている人はたいてい頭痛も伴っています
髄膜炎は激しい頭痛の場合は簡単に想起できますが、
熱が長引き解熱鎮痛薬が定期的に入っていると、
頭痛も少し和らいでしまい、髄膜炎が想起しにくくなります
一般的な身体所見や検査、画像で熱源不明の場合は
一度はルンバールするかどうかは考えなければなりません
もう一つ、無菌性髄膜炎が不明熱化する原因として、
CRP0.01で高熱がバンバン出るので、
CRP based medicineを実践している方々には訳わからん状態になります
CRPが上がらない発熱は実は鑑別がかなり絞れます
- 結核
- 悪性症候群
- 心因性発熱
- 薬剤熱
- 悪性リンパ腫
- 中枢神経感染症
- 膿瘍
- ウイルス感染症
などです
細菌性でも血液と離れた場所で感染している時は上がらないようです
それでは、無菌性髄膜炎を見たときの考え方と髄膜炎の治療の考え方のまとめです
自己免疫疾患やパラネオ絡み、自己抗体絡み、結核性髄膜炎でもステロイドは効果あるので、一体何が効いたかさっぱりわからなくなってしまいます
かといって、最初から疑われる疾患全ての検査は不可能です
落とし所はステロイド行く前に、多めに血清保存しておいて、
後で情報が加わり、怪しければ精査するという方針くらいだと思われます
なので髄膜炎対応は実はとても簡単で、本当に難しいのはその対応後なのです
ポイントはどう治療を引き算するか、足し算するか
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