2023年5月26日金曜日

好中球の空胞変性

 好中球の空胞変性については、多くは末梢血のスメアによるものが多く、

グラム染色での好中球の空胞についての論文はありませんでした


今回の症例ではグラム染色で空胞が目立つ好中球が見られたため、

末梢血の塗抹標本でも確認したところ、好中球の空胞変性や中毒顆粒がみられました




















ということで、好中球の細胞質内に空胞が目立つ時は、
好中球をたくさん必要としている体の状態(感染症、全身の炎症、危機的な状況)なのだなあ

という理解くらいでよいかと思います


空胞変性があるからといって、菌血症があるとか、DICになっているとか、
そこまで確定的なことまでは言えない印象です


たまにピットフォールとして、時間が経過しすぎてしまった検体であったり、
Jordans異常という先天性の疾患であることもあります




患者さんはICU入室後、13日目に無事抜管できました



今回のグラム染色は菌ではなく、好中球にfocusしたエピソードでした





0 件のコメント:

コメントを投稿

誰も教えてくれなかったコミュニケーションの話

※症例は架空です 勉強会終了後、看護師さんよりフィードバック 毎日のデイリーカンファは素晴らしいけれど、 患者さんに今日、何が行われるかとか、 話し合った内容が伝えられないことがある 家族にはしっかり面談をして、何が行われるか伝えていることが多いが、 患者さんが置いてきぼりになっ...

人気の投稿