精神科に通院している人が内科、外科疾患で入院することはよくあります
Over doseや麻痺性イレウス、低ナトリウム血症などなど
その場合、内服ができるかどうかが一つポイントになります
内服が可能で精神的に不安定でなければ、これまで通りの薬をdoすると思います
ポリファーマシーけしからんと
かっこつけて、最初からあまり情報もないのに、
バシバシ中止すると、大抵痛い目にあいます
ポリファーマシーになっているのには、理由があるはず
という気持ちでまずは情報を集めます
患者からも聞きますし、精神科の主治医からも聞きます
ですが情報を集めてもやはり、精神科の薬を減らすのは勇気がいります
明らかに精神科の薬で害が出ている事が明白でない限り、
精神科からの薬を減らすのは慎重になった方が良いと思われます
例えば、スルピリドによるパーキンソニズムやリチウム中毒など
それ以外の場合で減らすなら、院内に精神科Drがいれば、
相談してからが望ましいでしょう
ではどの薬は絶対に必要で、
どの薬は必要でなさそうかは、どうやって判断すれば良いのでしょうか
それは精神科疾患が何であるかを
まずは確認することから開始しなければなりません
これは他の内科疾患と違って、患者に聞いてもわからない事が多いです
患者に病名が知らされていない場合も多々ありますし、
うつと本人は思っているが、
実は統合失調症だったり、
双極性障害だったりすることは多々あります
患者から聞き出した精神科疾患はあくまで、カッコ書きである事を覚えておきましょう
そのまま信じたらダメです
では、手っ取り早く精神科疾患を推定するにはどうしたらよいかですが、
それはお薬手帳に聞きましょう
内科の併存症を知る際にもとても有用です
本人の記憶より、記録の方が早く情報が手に入ります
しかし、薬から疾患を推定する方法はもちろん、落とし穴もあります
デパケン飲んでるからてんかんがあるかと思ったら、
片頭痛の予防だったとか
双極性障害のためだったとか
です
早とちりしてしまう事があるので、
当たり前ですが、お薬手帳以外からも情報は集めましょう
臨床のパールや自分なりの考えをノートにまとめました。自分のポケットの中だけでなく、皆様にもみていただき、ご意見ご感想を頂ければ嬉しいです。実臨床への適応は自己責任でお願いします。
2018年5月3日木曜日
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