重症筋無力症患者が苦しいといって、
やってきたら、相当困ります
きたよ、クリーゼ・・・困った・・・
と考えるのが、普通でしょう
クリーゼだったら、まず何をするんだ??
と頭が真っ白になりそうですが、
とりあえずやることは、気道の確保です
ステロイドパルスとか、IVIGとか、血漿交換とか、
難しい話は抜きにして、
まずは気道をどうやって守るかだけに専念すればよいです
分泌物が多ければ、挿管しかないと思いますが、
分泌物が多くなければ、NPPVでもよいと思います
なので、MG患者さんが苦しいといってやってきたら、
人工呼吸管理が必要かどうかを
すぐに判断します
そして、待てそうであれば、病態を考えます
クリーゼには二種類あるのは、
国試でもよく出てくることです
重症筋無力症のクリーゼと、コリン作動性のクリーゼです
実際はどちらもかぶっていたり、
難しいことがあるので、
コリンエステラーゼ阻害薬は基本的には中止します
診察で両者を分けるために、
ムスカリン作用のチェックや
線維束攣縮のチェックを行います
そして、クリーゼに至った背景や他の病態を考えます
MGの人もインフルエンザや普通の細菌感染症にかかります
さらに免疫抑制剤使用中であれば、PCPやレジオネラといった、
免疫不全者にかかりやすい肺炎にもなるかもしれませn
そして、ADLが落ちていて、下肢に浮腫があったりすれば、
肺塞栓を起こしているかもしれません
重症筋無力症の人の呼吸苦だから、クリーゼでしょう!
で、思考をとめると、背景にある疾患を見落とすことがありますので、
注意しましょう
クリーゼにいたる原因で多いのは、
薬の飲み忘れや感染症、そしてMGを悪化させる薬を処方されている
手術、外傷などです
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