本症例は発熱はありませんでしたが、CRP上昇がありました
CTでは特別以上はありませんでした
ではなくて・・・
本症例は大腿部の痛みが強く、MRIを撮像しました
そうすると、わずかではありますが、筋炎を疑う所見が見つかりました
K先生からは、
「こういう時は成書を当たると良い。自分の知りたい情報は探せば見つかってしまう。
知りたい情報だけを集めてしまうと、間違いの元」
とコメントいただきました
本当その通りですね
症例報告であれば、探せば見つかる世の中です
胆道系酵素が上昇傾向でしたので、胆石・胆管炎でなかった時は一度は考えますが、
今回は黄疸もなく、経過も違いそうですね
とはいえ、ワンサイドカットのため、治療してしまいました
本症例はランダム皮膚生検はしませんでした
千葉大総診恐るべしですね・・・
本症例はこんな感じでした
造影MRIは他の症例報告と比べてみてもそっくりな画像でした
PETでも大腿の動脈に集積を認め、下肢限局型のPNに矛盾しませんでした
筋生検では血管炎の所見を証明することはできませんでしたが、
採取した部位が浅すぎて、血管炎を起こしている血管を拾えなかった可能性はあります
結局、下肢限局型のPNとしてステロイドで軽快しています
「人に熱と誠があれば何事も達成する。
世の中は決して行き詰まらぬ。
もし行き詰まったとしたら、
それは人に熱意と誠意がないからだ。」
北里柴三郎
素晴らしいの一言しか言えません。
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