今回のスライドも数年前のものなので、情報としてはやや古いかもしれません
ただ、こういう見つかり方もあるんですよと知っていただければ幸いです
はい、ということで・・・
腰部脊柱管狭窄症を疑わせる間欠性跛行の原因を調べたら、
アミロイドーシスだったという症例でした
びっくりしました
アミロイドーシスと脊柱管狭窄症の関係があったのかは生検や手術をしていないのでわかりません
ですが、ATTRは脊柱管狭窄症の原因になりますので、他のアミロイドでも起きていいのではないかと想像します
アミロイドーシスが起こす整形疾患で有名なのは手根管症候群ですね
特にATTR(野生型)の半数近くで両側の手根間症候群が合併します
手根管症候群の発症からATTR wtの診断まで平均6.9年かかるという報告もあります
ATTR(野生型)は心臓や腱、靭帯(手根管、黄色靭帯)、腎、甲状腺、肺、末梢神経に沈着して障害を起こします
高齢者の両側の手根間症候群の症例をみた場合は、
アミロイドーシスを疑い他の臓器障害がないかチェックしましょう
そして、謎の脊柱管狭窄症をみた時もアミロイドーシスを鑑別にあげてみてはいかがでしょうか
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