この症例から学ぶこと
・著明な肝酵素上昇を認めても肝炎ではないことがある
・アルコール多飲歴のある人の肝酵素上昇を見たら、アルコール性と考えがち
・アルコール性肝炎の場合、背景肝が脂肪肝で肝腫大や全身症状を伴うことが多い
・肝酵素が4桁を超える疾患の中には劇症肝炎も含まれるため、ヒヤヒヤするが、
凝固の異常がなければ、総胆管結石も考える
・総胆管結石は胆管内の閉塞が解除されれば、速やかに改善するが、
それはレトロで見ればの話であり、前向きにみていると、本当にそれで良いのか不安になる
・ヒッカムの格言で考えるよりも、若い人の場合はオッカムの剃刀で考えてみる
・ベテラン医師のいうことはだいたい正しい
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