悩ましいケースに出会いましたので、調べてみました
JAMA風のタイトルです
症例は修正・加筆を加えてあります
ガイドラインでまずは調べてみました
だいぶ、昔と違っていて衝撃的でした
インターフェロンの時代が終わり、DAAが登場したことでパラダイムシフトが起きていました
HCVの患者さんを見つけたら、ほぼ全例治療対象となる時代のようです
ガイドラインには、今回の症例のように意思疎通がとれず、
胃瘻の方の治療については言及はありませんでした
こういった現場が困る症例について、
わかっていることだけでも書いてくれると助かりますが、
ガイドラインでは触れられておらず、現場判断になっているのが現実のようです
ということで、こういった症例報告が出てきます
結論としてはJonsenの倫理の4分割表などを使いながら、個別に考えるしかないようです
この患者さんには、もう一つの悩みがあります
ネフローゼ症候群です
寝たきりでコミュニケーションがとれないので、腎生検は困難です
血液検査ではこれといった原因がわかりませんでしたが、
HCV関連のクリオグロブリン血管炎の可能性はあります
これまでの症例報告や研究
DAA±RTX±PEで60%以上で腎機能が改善している
では誰にどんな治療をすればよいのであろうか?
DAAを遅らせる治療戦略はDAA前から提唱されていたものであり、
DAA時代はDAA治療の副作用も少ないため、
もう少し早くてもよいのでは?とも考えられている
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