1月某日 (活動5日目 最終日)
朝ミーティング
医療 外来 15 、コロナ 2、胃腸炎1
感染者は減ってはきてはいるが、0にはならない
ボランティアの方:食事が取れず、点滴した
W院に入院のキャパシティーはないが、外来は始まる
→拠点病院の機能については今後も注視していく必要がある
搬送の判断基準になるため
薬に関しては薬剤師会、医師会で調整中
調整が終わらないと薬局への誘導はお勧めはしにくい
薬局やっているところはホームページ出ている
他の避難所ではゾーニングができている場所とできていない場所がある
二次避難所に移動の時に検査を求められる可能性があるが、キットがない
今後 外の避難所から多くの人がくる可能性あり
ボランティア 服や下着がない
市には要望を出しているがこない
箱ごと持っていってしまう人がいる
物資をどうやって万遍なく、分け与えていくかが問題
衣:物資なくなった問題は継続審議
食:安定してきている、自衛隊の炊き出しなど安定している
住:移動は行わない
寝:段ボールベッドを順次入れていく
薬を取りに行く方法はどうするか?
病院への巡回バスやシャトルバス(要望は市にあげる)
タクシー会社はもともとない
避難所を回るバスのシステムを早く作り上げる
薬剤師会の集まりは今はなさそう
他、諸々を議論
以上、朝ミーティング
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午前中は他の医師とナースと感染フロアをラウンド
自分が行っていた業務を引き継いでもらった
12時 みなさんとお別れ
帰りの道中に他の避難所を見学
畳があったり、子供が遊べるスペースがあった
ただ、感染者をゾーニングはできていなさそうであった
検査キットもないとのことで、検査はしていないようだ
我々のようにゾーニングするのがよいのか、全員感染するのを待って
重症化した人だけをピックアップするのが良いのか正直わからなかった
ゾーニングはしたが、全員かかるのも時間の問題かもしれない
しかし、コロナ、インフル、腸炎がまんべんなく流行しており、
今回の避難所内でも腸炎になった後にコロナになった人もいた
この3つの感染症を乗り越えられる体力のある人がどれだけいるのであろうかと思う
避難所の感染対策は困難を極めることを実感した
その後、帰路についた
輪島から穴水までは山を登っていく道になり、崖崩れが頻発しており非常に危険だった
ただ、一本しか道がないので、輪島に入った救急車や支援の人、自衛隊、国土交通省の車などで大渋滞
行きとは比べ物にならないくらいの渋滞であった
山の上の方は車道は凍っており、途中民間救急の車がスリップして前に進めていない車両が何台かあった
渋滞の原因はスリップして進めない車両のためだった
これから能登で活動される方は、スタッドレスタイヤであることはもちろんだが、
チェーンとスペアタイヤをいつでもつけられることが必須と思われる
途中、この山道に入る前にはチェーン装着していない車は引き返すように放送も流れた
道がガタガタでパンクしやすく、置き去りになっていた車も多数見られた
その後、なんとかアイスバーンの山越えをクリアした
途中で片側が陥没している道路や土砂崩れの後で放置されている場所、倒れかかった木を切ろうとしている人達、倒れて木が偶然電線にぶら下がっている場所など、本来ならば絶対に通ってはいけないような場所をとって、なんとか帰ることができた
(5日目 全日程の活動終了)
これまでの活動記録やミーティングは、その時点でのものであり、
情報の全体像が掴めていない可能性が高い
実際はもっとシステムが整備されていた可能性もある
ただ、この情報のなさ、共有の難しさが災害現場であることを実感した
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