2018年3月11日日曜日

立つと具合が悪い

立つと具合が悪いですという人はたまに出会います

痛みの増悪寛解因子の中で、立位というのは、

あまり意識されていないように思います

何故聞かれないかというと、立位で増悪する疾患を知らないからだと思います

なので、まとめてみました

立つとめまいやふらつき、動機が出てしまい、調子が悪いという訴えは、

小児や若い女性で多い主訴だと思います

あー

POTSね

と終わらせてはいけません

POTSの中にも色んな分類があるので、

スタートに立ったに過ぎないと考えるべきでしょう


立つと頭痛がメインでくる人は、低髄液圧症候群が鑑別です

POTSとの鑑別は時に難しいので、

低髄液圧症候群なら画像検査で他覚的な異常が欲しいところです


立つとお腹が痛くなる人もいます

遊走腎や骨盤うっ血症候群が挙げられます

遊走腎は脂肪の支えがなくなり、来すことが多いので、

痩せた女性に多いと言われます

骨盤うっ血症候群はナッツクラッカー症候群を伴っていると、

血尿もでます


遊走腎も骨盤うっ血症候群も

腹痛➕血尿が主訴の場合があり、

尿路結石といわれかねません

なので女性で、尿路結石を鑑別にあげたら、

一度は上記を思い浮かべて、

増悪寛解因子を再度聞きましょう

ずっと立っていると、痛みが強くなりませんか、と





0 件のコメント:

コメントを投稿

気腫性骨髄炎

 

人気の投稿