アニサキスは調べ出すと、面白くてとまりません
いろいろ興味深い病気です
そもそも、あんな小さな虫がかみついて、
どうしてあんなに胃壁があつくなったり、
痛みがあるのであろう?
と長年疑問でしたが、
どうやらアレルギー的な機序がメインのようです
それなら、納得です
ですが、アレルゲンがアニサキスの何であるのか?
というのが、次のテーマのようで、研究が進んでいます
臨床的には、CTで胃壁の極端な肥厚をみたら、
AGMLや胃アニサキス、胃がん、メネトリエ病を疑います
小腸壁の部分的な壁肥厚をみたら、ループス腸炎、好酸球性腸炎、angioedema、
小腸アニサキスが鑑別になりますが、小腸の場合はつめきれないことも多いです
アニサキスにとって、人間は最終宿主ではなく、
たまたま紛れ込んでしまった住処であり、
居心地は決していいとは言えず、数日で死んでしまうことが多いですが、
消化管から迷入して、消化管外に移り住み、
そこで塊になったり、バンド形成したりして、
悪さをすることもあります
なので、こんなとこからアニサキス見つけました!的な症例報告は
山のようにあります
そういう症例をみると、アニサキスの最後のあがきのように見えて、興味深いです
0 件のコメント:
コメントを投稿