重症頭部外傷の全てが詰まった症例でした
ICUカンファレンス(コメント)
シバリングは深部体温と表面温の差や体温のセットポイントと外気温の差などで出現する
シバリングが出現すると、酸素消費量は上昇し、二次生脳損傷に繋がるため、
早期に止めなければならない
シバリングの止め方は、逆説的ではあるが、皮膚表面を温める
だが、なかなか止まらないので、筋弛緩剤を使うしかない時が多い
筋弛緩を使うと、痙攣発作がわからなくなるので、持続脳波モニタリングをつけるしかない
持続脳波モニタリングを行うことで、てんかん波をチェックする
てんかん重責の時の目標はてんかん波がでず、低電位になることなどを目指す
バーストアンドサプレッションは持続脳波ができなければ、一つの目標にはなる
バルビツレートは血圧低下が目立ち、肝障害も出現しやすいのであまり使わない
てんかん重責の際はプロポフォールを用いて頓挫させることが多いが、ドルミカムを併用することもある
ただドルミカムは残りやすいので、あまり使わない
頭蓋内圧モニター(ICP)は入れておくことが多い
ICPがないと鎮静終了や抜管、リハビリの時など判断が難しくなる
抜管や鎮静終了をいつにするかは、総合的に判断する必要がある
てんかん重責が起こると酸素需要が上がり、CMRO2が上昇する
CMRO2の上昇に見合う脳血流量(CBF)がないと、二次性脳損傷につながる
重症頭部外傷後にPSHが起こりやすいが、熱中症でも起こる
PSHはてんかんではないので、抗てんかん薬は効果ない
プレセデックス®︎やワイテンス®︎が効果ある時がある
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