夏に起これば、まずはコクサッキーを疑い、
冬に起これば、インフルエンザを疑い、
肺炎があれば、レジオネラを疑い、
アルコール飲みなら、アルコールを疑い、
敗血症があれば、敗血症に伴うものを考えます
わかりやすい時はいいのですが、原因が詰めきれない時もあります
その場合は腎臓を守るための対処療法を行うしかありません
Pit fall として、横紋筋融解症と思っても実は心筋由来ということがあります
心筋も横紋筋ではあるので、一緒にやられている、
つまり心筋炎になっている時がありますので、
CKが著明に高値の症例は全例で、心臓の評価をしておいたほうが良いです
心臓までやられる原因は、
アルコールや薬剤性、ウイルス性、抗SRP抗体関連の筋炎などです
特にウイルス性の時は詰め方が難しいです
血清のペア抗体では陽性率が高くないため、
筋生検の生検体をPCRにかけなければなりません
横紋筋融解症も心筋炎も
嵐が過ぎ去るのを待つような印象で、
ひたすら耐えしのぐというイメージです
ただし、治療可能なものもあるので、それは落とさないようにしたいものです
感染症側はもちろん、治療可能なものは治療することが多いですが、
自己免疫が絡んだ時にステロイドやIVIgは選択肢にはなるので、
一度は考慮した方が良いかと思われます
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