しかし、臀部痛に関してはあまり書いてないので、作ってみました
大事なのは、坐骨神経と仙腸関節です
坐骨神経は人間の神経の中で最も太く、
下肢の筋肉全てに関わっています
L4-S3の神経がまとまってできており、
その走行に何か問題があると、坐骨神経痛として痛みを生じます
坐骨神経が梨状筋やその周囲の双子筋に挟まれると、
梨状筋症候群と呼ばれます
梨状筋と坐骨神経は解剖に個人差が大きく、
挟まれやすい人がいるようです
梨状筋は普段、使わない筋肉なので、
急な運動や過度の肉体労働で起こることがあります
しかし梨状筋症候群含め、坐骨神経痛はあくまで症候群であり、
病名ではありません
原因が椎間板ヘルニアのこともあれば、
周囲の筋肉内血腫に圧迫されて起こることもあります
仙腸関節炎や閉鎖孔ヘルニア、内腸骨動脈瘤が原因のこともあります
そのため、坐骨神経痛と診断しても、あまり意味はありません
その背景まで、思いを馳せなければなりません
ポイントは仙腸関節に問題があるかどうかです
仙腸関節の圧痛
パトリックテスト
ゲンスレンテスト
があります
SLRテストはあまりいい身体所見ではありません
股関節疾患でも陽性になり、
高齢者で身体が硬くなっても、陽性になります
そのため、SLRテストの補完のため、他のテストも知っておくと便利です
まとめると、
臀部痛の人をみたら、坐骨神経痛らしさをみるために、
色々な身体所見をとります
そして坐骨神経痛でありそうならば、
その背景にある疾患を考えます
そこでのポイントは仙腸関節炎があるかどうかです
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