小児科医が小児科を学ぶのに、
なぜか内科医は内科全般しか学んでいないのに、
高齢者をたくさんみています(みざるを得ないという事情もありますが)
やはり自分の外来患者さんを見ても、
どう考えても、学ぶべきは老年医学だなと感じさせられます
という事で、老年医学のスペシャリストに教えてもらいました
なんだか、小児科と同じですね
子供は小さい大人ではない
高齢者は歳をとった大人ではない
という格言ができそうな気がします
たくさん問題を抱えた高齢者に対して、
成人と同じようなアプローチでは失敗します
特に症候学の理論から、診断しようとすると失敗します
そのために編み出されたのが、老年症候群という枠組みです
疾患は何でもいいが、表現形として、
高齢者は、せん妄や食思不振、意欲低下、認知機能低下
といった同じようなプレゼンテーションで現れます
小児科と一緒ですが、
親がいつもと違うと言ったら、それは何かある
と口すっぱく言われてきたと思います
高齢者の場合、
主介護者がいつもと様子がおかしいと言ったら、
それは何かあります
慢性期はキャディー的なポジションで、
患者さんに寄り添って、ゴール(カップ)へと進みます
池ぽちゃしないように、安全にカップを目指します
ですが、一人一人、カップの位置が違います
しかもカップは目には見えないので、
本人、家族、周りの支えてくれる人と一緒に、カップを探します
決して、自分がクラブを握って、ボールを打ってはいけません
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