2018年6月2日土曜日

老年医学

老年医学は今後、内科医をやるなら、避けては通れない科です

小児科医が小児科を学ぶのに、

なぜか内科医は内科全般しか学んでいないのに、

高齢者をたくさんみています(みざるを得ないという事情もありますが)


やはり自分の外来患者さんを見ても、

どう考えても、学ぶべきは老年医学だなと感じさせられます

という事で、老年医学のスペシャリストに教えてもらいました





なんだか、小児科と同じですね

子供は小さい大人ではない

高齢者は歳をとった大人ではない

という格言ができそうな気がします



たくさん問題を抱えた高齢者に対して、

成人と同じようなアプローチでは失敗します


特に症候学の理論から、診断しようとすると失敗します

そのために編み出されたのが、老年症候群という枠組みです


疾患は何でもいいが、表現形として、

高齢者は、せん妄や食思不振、意欲低下、認知機能低下

といった同じようなプレゼンテーションで現れます


小児科と一緒ですが、

親がいつもと違うと言ったら、それは何かある

と口すっぱく言われてきたと思います


高齢者の場合、

主介護者がいつもと様子がおかしいと言ったら、

それは何かあります




慢性期はキャディー的なポジションで、

患者さんに寄り添って、ゴール(カップ)へと進みます

池ぽちゃしないように、安全にカップを目指します

ですが、一人一人、カップの位置が違います


しかもカップは目には見えないので、

本人、家族、周りの支えてくれる人と一緒に、カップを探します


決して、自分がクラブを握って、ボールを打ってはいけません


0 件のコメント:

コメントを投稿

気腫性骨髄炎

 

人気の投稿