2018年6月25日月曜日

入れ歯を見たら外す

身体所見で見落とされがちな部位はだいたい決まっています

熱源がよく分かりません

と研修医の先生が言ってきた時に、チェックする部位は、

口の中です

入れ歯があれば、外します

残った歯があれば、一本ずつ叩いて、痛みがあるかチェックします

このように入れ歯を見たら外すべき時があります


では、なぜ外す必要があるのでしょうか

入れ歯をしている状態では、硬口蓋と歯肉は隠れてしまっています

つまり、硬口蓋や歯肉、残歯がみたい時に外すのです


入れ歯を外す時は、子供の頃に石の後ろのダンゴムシを探す感覚に似ています

入れ歯の裏に何かないかな?

というちょっとしたワクワク感があります



硬口蓋には意外に病気の所見が出てきます

ただし、入れ歯がずっと当たっていて、点状の紫斑が出たり、

発赤や白苔がついたりする事もあるので、

判断に迷う時もあります



歯肉にも所見は出てきます

時には切開排膿が必要な時もあるので、

適切に歯科にコンサルトできるようになりましょう


たまに歯肉に癌ができる事があります

治らないヘルペス?

と考えたら、一度は白血病を疑いましょう




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