2018年2月20日火曜日

甲状腺中毒症と腹痛


腹痛の人をみたら、甲状腺疾患を疑え!

は言い過ぎの気がしますが、

原因不明の腹痛をみたら、甲状腺疾患は一度は疑ってもよいかもしれません

しかし、腹痛単独ではなく、頻脈や発汗といった甲状腺中毒症症状の有無や

吐き気を伴っている人が多いので、

症例を選ぶことも必要かと思います


甲状腺クリーゼやDKAは腹痛を起こすことが知られていますが、

決して原因疾患の検索をおろそかにしていいというわけではありません

DKAに内ヘルニアが合併していた人もいました

鶏と卵理論で、どちらが誘因で、どちらが結果かは難しい時もありますが、

DKAや甲状腺クリーゼといった、内分泌疾患のエマージェンシーな疾患は、

誘因が何であるか?

そして、合併症はあるか?

といった視点で見ることが大事です

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