2018年2月4日日曜日

神経と膠原病

膠原病はいつも典型なプレゼンテーションで発症するとは限りません

ある時は呼吸器科で、

ある時は眼科で、

ある時は皮膚科で、

そして神経内科で、

見つかる事があります

あらゆる臓器に障害を起こす可能性があるので、

どの科からも見つかる可能性は秘めています


その中で神経と膠原病の関係をみてみます

神経を中枢と末梢に分けて考えます

そして、原疾患で起こす病態、治療に伴うもの、原疾患に合併しやすい病態の

3つの視点で考えるとわかりやすいかと思います

大事なのはいつでも、感染症です

いかに早く、感染症を除外できるかがポイントです




結局は全ての治療を行う事も多いですので、

しっかり髄液の検体を取っておく事が大事です


NPSLEで一番多いのは頭痛と言われています




SSは悪性リンパ腫の合併が多いので、

リンパ腫も念頭におく必要があります

あとは高ガンマグロブリン血症からM蛋白血症に至る事もあるので、

M蛋白血症にともなう神経障害という視点も必要です






神経ベーチェットを疑われせるような、白質病変があった際は一番、最悪です

確定診断が生検しかないからです

リンパ腫、中枢神経原発血管炎、MSのどれかは結局わからない事もあります

ステロイド使ってしまうと一旦よくなるので、

本来は治療の前に検体を取る事がベストなのですが、

脳なのでハードルが高い事もしばしばです


生検ができなければ、

身体所見、病歴、画像、検査で総合的に判断します

0 件のコメント:

コメントを投稿

気腫性骨髄炎

 

人気の投稿